MINI R56

BMW MINI ONE R56 サーモスタットハウジング、ウォーターパイプ、チェーンテンショナー交換

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そろそろ色々な所が壊れてくる時期なので、まめにエンジンルーム内を確認するようにしていた所、冷却水が減っているのに気付きました。
駐車場の床を見ても滴っていないので、補充しただけで、そのまま普通に乗ってました。
ある日気になって、よくよく確認してみると、ミッションケースの上のくぼみに、ドロドロになった冷却水が溜まってました。おそらく数ヶ月前から少しづつ冷却水が漏れていたようです。
R56定番の故障で、ネット上にはDIYで修理した情報がそこそこ上がっているので、自分でも出来そうだなと思いトライしてみることにしました。
一番参考になったのがこちらのサイト
BMW Repair Guide
https://bmwrepairguide.com/mini-r56-thermostat-replacement/

作業を始めるにあたって、互換品サーモスタットハウジング、ウォーターパイプ、オイル受け、ピックツール、カースロープ、ヘビーデューティーショップタオル、検査ミラー、などを購入しました。
ずいぶん時間を掛けて情報収集してから始めたので、朝から始めれば日が暮れる頃までには終わるだろうと作業開始しましたが・・

1日目

始めて数時間後、ホースバンドクリップが思うように外れず、いきなり初日終了・・
HOZANのプライヤーのみでは全然外せませんでした。
リモートホースバンドプライヤー、ロングノーズプライヤーをAmazonで注文。

2日目

リモートホースバンドプライヤーは、ワイヤーが伸びてしまうのか、クランプが開ききる手前で握り込めなくなってしまいます。ただ、完全に握り込んでしまうとクランプがロックしてしまうので、径によっては、たまたまちょうどいい具合になったりもしました。

いろいろ工具を持ち替え、ようやくホースを外し、サーモスタットハウジングを外しましたが、同時交換が推奨されているウォーターパイプが抜けません・・
スペースが狭く指先でつまんで引き抜くのは不可能でした。小型のバイスプライヤーでつかんで引っ張りましたが、プライヤーだけすっぽ抜けて手を強打・・
2日目終了

3日目

インマニを外すことにしました。
まずスロットルボディー横のプラ台座に固定されたハーネスクリップが外せません。

台座がプラなので、無理に外そうとすると台座が壊れそう、タイラップ部分を切断したくても、狭くてニッパが届きません。(画像はいろいろ外した後なのでスペースがありますが)
鉄ヤスリで少しづつタイラップ部分を削り切りました。

次にインマニ上5本のナットは外せましたが、下部固定ボルトの外し方が分かりません。
クーパーSとノンターボモデルでインマニの固定部分の形状が違う事に気付きませんでした。
頭の中で想像していたのはクーパーSの方だったので、目指すボルトを見つけるのに随分時間を使ってしまいました。

上からアクセスするのは難しく、タイヤを外し、フェンダーライナーも外し、下側から手を伸ばし、首振りギアラチェを使ってようやく外せました。

BMW Repair Guide
https://bmwrepairguide.com/mini-r56-intake-manifold-gasket-repair/
9mmと書いてありますが、自分のは10mmでした。

4日目〜

4日目と書いてますが、作業開始から1週間以上経過。
青空整備なので雨、雪で作業中断。もう何日目かよく分かりません・・

BMW Repair Guideのインジェクション外しはホースを抜いていますが、かなりの量のガソリンが出るので、つないだままよけておきました。

インマニを外したらようやく見えました。
ウォーターパイプに1箇所ハーネスクリップが付いてました。
無理矢理パイプを引き抜いていたらハーネスを破壊していたかもしれません。

チェーンテンショナー交換

始動時のガラガラ音が気になるので交換してみました。
ここまでバラしているので楽に出来ました。

自分のR56は、ほぼほぼ最終型なのですが、最新の物とは長さが違いました。

取り付けトルク、ネットで見かける情報は幾つか違う数字を見かけました。
勝手な想像ですが、ワンとクーパーS、又は年代等で異なったりするのかもしれません。

取り付け

取り付けは、取り外しと逆の手順で、、
そんなさらっとは進みません、ここからも悪戦苦闘の連続・・
インマニを外して作業スペースを確保しても、ウォーターパイプをウォーターポンプに差し込む事は出来ませんでした。
もしかしたら斜めにねじ込んでいけば簡単に入ったのかもしれませんが、部品を破損しそうなので試していません。
サーモとパイプをだいたいの位置にセットしてサーモスタットハウジングのボルトを締め込んでいくと、部品が正しい位置に収まっていく、という情報がありましたので、その方法でやりました。
この方法だと締め込みの途中辺りからトルクが掛かり、何かを挟み込んでしまっているような気がして怖かったです。

失敗1

サーモとパイプのクリップをはめてからボルトを締め込んだら、くの字になってしまいパイプの端、クリップ差し込み部分が割れてしまいました。
ここが割れていても水漏れはしないような気もしますが、どうにも気持ち悪いので、パイプを再発注・・

失敗2

なぜくの字になってしまうのか分からず、試しに壊れたパイプでクリップを付けず、最終組み付けまでボルトを締め込んでみましたが、パーツの組み合わせが悪いように見えました。
一度外して、元々付いていたサーモを組み付けてみると、ピッタリ収まりました。
自分の取り付けスキルでは、安い互換品サーモは諦める事にしました。
元々付いていたサーモを再使用。互換品からパッキンだけを移植しました。
高価でもサーモは、純正同等品を購入するべきでした・・

失敗3

組み上がって2日後、エア抜きのボルトを緩めたら割れてしまいました・・
強く締め込みすぎて弱っていたようです。

折れたプラボルトを引き抜くのにいろいろ手を施しましたが、うまくいかないのであきらめました。結局、MAHLE製のサーモを注文・・

一向に完成しないので投げ出したくなりました。
体もきついです、、ヒザを伸ばし切った体勢が多すぎて足が痛い・・

DIY交換 まとめ

故障箇所を特定せずに、部品発注、分解を始めてしまったのは大きな失敗でした。
定番の水漏れなので、作業を始める前から、サーモ、パイプ交換と決めつけていました。
振り返ってみれば、サーモのボルト緩み、パッキンの劣化、が原因だったように思います。

車両整備の経験が無さすぎて、どのパーツも取り外し、取り付けの力加減が分からず慎重になりすぎて、ずいぶん時間が掛かりました。
また、慎重にやっていたつもりが、速攻で購入パーツを破損したり、辛かったです・・

作業期間は、失敗に失敗を重ね、1ヶ月くらい掛かってしまいました。
ちなみに、2回目のサーモ交換は1日で出来ました。
ホース外すだけで2日間掛かってた最初の頃が懐かしいです・・

いろいろありましたが、組み上がって最初のエンジン始動は、今まで味わった事がない達成感があって嬉しかったです。

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